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ベトナム人奨学生の壮行会をベトナムのホーチミン市で開催
2024年8月29日
日本の大学(英語学士課程)に進学するベトナム国内のベトナム人高校生に対する奨学金給付事業(以下、本奨学金)で、本奨学金に合格した第2期生9名の壮行会とメディア説明会(本イベント)を開催しました。
2024年7月2日にホーチミン市内のホテルで開催した本イベントには、奨学生9名および奨学生の家族、奨学生在籍高校の教員が出席し、更に、在ホーチミン日本国総領事、ベトナム教育訓練省、ホーチミン教育訓練局および外務事務所が参加しました。また、ベトナム国内から20社ほどのメディア関係者も本イベントに出席しました。
■在ホーチミン日本国総領事館 小野益央総領事のスピーチ
日本留学中の学費及び生活費を奨学金で支援する本事業は、日本を深く理解し、今後の日越関係を担う優秀な人材を育成する極めて重要な事業であると考えます。奨学金を受ける皆様におかれては、大学生という大事な時期を、日本に留学し過ごすことは、勉学だけでなく、これまでに経験したことのない文化、社会と人々に触れ、見識を拡げ、今後皆様が人生を歩んでいく上で役に立つ技量を養っていく上で大変貴重な機会になると思います。
■ベトナム人奨学生(2期生)Trẩn Huỳnh Cẩm Châuさん(2024年秋から京都大学へ進学予定)のスピーチ
私は、教育の不平等や格差社会と闘う、影響力のある起業家になることを目指しています。人々の生活を向上させることができる教育プロジェクトや、コミュニティベースのプログラムを立ち上げることにも力を注いでいきます。日本での留学生活を考えると、興奮と同時に不安もあります。しかし、私は一人ではなく、友達がいて、家族がいて、そしてファーストリテイリング財団のコミュニティがあります。
■ベトナム人奨学生(2期生)Hoàng Hải Longさん(2024年秋から慶應義塾大学へ進学予定)のスピーチ
タインホア省で生まれ育った私は、幼い頃から農民の厳しい生活を目の当たりにしてきました。稲作の文化が長く根付いているベトナムにとって、農業における経済政策は、国際舞台でベトナムをレベルアップさせるために重要な役割を果たすと思います。私は、農業が発展した日本で経済学を専攻し、将来は農業経済政策の立案者となり、ベトナム社会に貢献するつもりです。
■ベトナム人奨学生(2期生)Dương Phan Longさん(2024年秋から九州大学へ進学予定)のスピーチ
コンピューターサイエンスに情熱を持つ私の将来の目標は、この分野に大きく貢献することです。更に、日本とベトナム両方の教育制度に触れることは、私にとって大きな糧となります。ファーストリテイリング財団からの計り知れない支援と励ましは、私にとって大きな励みになります。日本の大学でスキルや知識を向上させ、夢を追い続けます。
■ファーストリテイリング財団統括事務局長 小山紀昭のスピーチ
本奨学金の2期生として選ばれた9名の奨学生の皆さんは、全員とても優秀で、それぞれ明確な志をもって日本に留学します。彼らが、今後の両国の発展に大きく貢献してくれるよう、日本に留学後も、継続的に私ども財団もサポートしていきたいと思っております。